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セカンドオピニオン外来(乳腺病理)

乳腺は他の臓器と比較して、特に病理診断の結果がそのまま治療方針、治療薬の選択まで直接関わっており、正確な診断を受けることは患者さんにとって極めて重要です。しかし、乳腺病理診断は病理診断の中でも難しく、全国に乳腺を専門とする病理医はとても少ないことをご存知でしょうか?

誰がどのように乳癌と決める?

主治医が画像診断で悪性の可能性を否定できない場合や悪性を考えた場合、まず針生検で組織が採取されます。そして細胞や組織構築から良性、悪性を決めるのが“病理診断”です。乳癌と診断されると、次に 治療薬の選択に直接関わる“コンパニオン診断”(後述)がなされます。この“病理診断” “コンパニオン診断”は、病理専門医が行います。

あなたの乳癌は本当?

乳腺疾患の“病理診断”は良性と悪性の組織の構造が極めて類似していることが多く、病理専門医でもその鑑別が困難な場合があります。特に病変の良悪性診断が決まる、針生検では病変のごく一部のみが採取されます。針先に含まれてくるそのわずかな組織から、全体像を推察して正確な良悪性の診断を下すことは非常に難しいと言えます。このため乳腺病理診断には多くの研鑽が必要で、病理専門医がさらに乳腺を専門とする病理医にコンサルテーションすることもしばしばです。そして決してあってはならないことですが、そうした良悪性が間違って診断されると、手術を含む不必要な治療が行われたり、逆に治療を受けるべきがんがそのまま経過観察される可能性があります。

あなたの乳癌の顔つきやタイプは?

乳がんと一言で言っても様々なタイプがあり、乳汁が通る管の中にのみがん細胞が存在する比較的早期なもの (非浸潤がん)、その壁を食い破り周囲へ広がっていくもの (浸潤がん) があります。さらにその中には顔つきのよいもの、悪いものがあり、今後の再発や広がりに関係するのですが、それらを見分けるのも病理医です。また病理医によって、がん細胞が女性ホルモン受容体やHER2 と呼ばれる蛋白が陽性かどうかという”コンパニオン診断”が行なわれます。その組み合わせに基づいてホルモン剤、抗HER2療法、化学療法(抗癌剤)が選択されるのです。この陽性、陰性のコンパニオン診断が正確でないと、必要のない治療薬を飲み続けなければならなくなったり、適切な治療薬が使用されないことがあります。

こんな時に乳腺病理のセカンドオピニオンを!~正確な組織の話しを聞くことができます~

病理専門医は全国で2000人程度と少なく、さらに乳腺を専門とした病理医となると全国でも非常に少ないというのが現状です。よって乳腺を専門とした病理医から直接説明を受けることができるのはごく限られた施設です。

当院には経験豊富な乳腺専門の病理専門医が勤務しています。

当院の病理専門医 (山口 倫) は、現在、病理診断科の准教授として勤務しています。H5年に久留米大学医学部を卒業し、外科を研修した後病理医となり、前理事長の神代正道先生に師事し、現病理学教室矢野博久教授から研究の手ほどきを受けました。H11年には米国食品医薬品局 (FDA) に留学、H15年に病理専門医を取得し、H18年からは癌研有明病院で坂元吾偉先生、秋山太先生のもと乳腺病理の研鑽を積みました。その後、現在に至るまでJCHO久留米総合病院、田中眞紀院長先生との病診連携によって、多数の乳腺症例の診断に従事しています。またWHO分類のeditorであるIan Ellis教授、Stuart Schnitt教授、Puay Hoon Tan教授ら世界的権威である乳腺病理医との交流や共同研究を行い、知識のアップデートに努めています。

乳腺病理セカンドオピニオン外来について

 乳腺病理セカンドオピニオン外来では、久留米大学医療センターおよび久留米大学病院以外の医療機関におかかりの患者さんを対象に、診断内容や病態の理解に関して当院の専門医が意見・判断を提供いたします。その意見や判断を、患者さん自身の治療方針に関して参考にしていただくことが目的です。
新たな検査や治療は行わず、患者さんからのお話や、おかかりの先生からの資料の範囲内で判断し意見を述べることになります。

乳腺病理セカンドオピニオン外来の対象となる方

 患者さんご本人の相談を原則としますが、同意書をお持ちになればご家族(二親等内)のみの受診も可能です。
 なお患者さんが未成年の場合には、続柄を確認できる書類(健康保険証等)をお持ちください。

乳腺病理セカンドオピニオンをお受けできない場合

 ・かかりつけ医に対する不満、医療過誤および裁判係争中に関する相談
 ・医療費の内容、医療給付に関わる相談
 ・死亡された患者さんを対象とする場合
 ・かかりつけ医(主治医)が了解していない場合
 ・特定の医師・医療機関への紹介を希望されている場合
 ・当院から指定された相談に必要な資料(診療情報提供書、標本等)をお持ちでない場合
 ・相談内容が医師の専門外である場合
 ・予約外の場合

受診時間および料金

 ・乳腺病理セカンドオピニオン外来は全額自費です。(健康保険は適用されません。)
 ・相談時間、料金について
  相談時間は最大で60分までとします。料金:21,600円(税込)
 ・受診は完全予約制で当日の受診は受け付けておりません。
 ・お問い合わせ、予約に関して料金はかかりません。

受診までの流れ

【受診予約の手順】
1. お電話により当院の医療連携室へご連絡ください。
直通電話 0942-22-6582 (平日9:00~16:30)
2. お電話でお話をうかがった後、申込書一式を郵送いたします。
3. 申込書一式が届きましたら、必要事項を記載し送付先へ郵送してください。
お申し込みには以下のものが必要です。
① 『乳腺病理セカンドオピニオン外来申込書』・・・・・・・・・A

乳腺病理セカンドオピニオン外来申込書

② 『診療情報提供書(紹介状)』・・・・・・・・・・・・・・・・A
かかりつけ医or主治医に記載をお願いしてください。

診療情報提供書(紹介状)

③ 『乳腺病理セカンドオピニオン外来相談同意書』・・・・・・・A
受診者がご本人の場合は不要です。

乳腺病理セカンドオピニオン外来相談同意書

④ 標本(標本の提供については主治医とご相談ください。)・・B
かかりつけ医or主治医から送付いただくか、患者さん自身が送付ください。
    『標本検体送付連絡票』に必要事項を記載し必ず同封し、安全に梱包してください。

標本検体送付連絡票

書類に必要事項を記載し、下記の提出先へ送付ください。
   〒839-0863
   福岡県久留米市国分町155-1
   A:久留米大学医療センター 医療連携室
   B:久留米大学医療センター 病理検査室
     ※書類Aと標本Bは分けて指定の部署へ送付ください。

4. 「申込書」に基づき、受診日を決定しご連絡いたします。
  *申し込みから相談まで、日程調整に1~2週間かかります。

【受診当日の手順】
1. 受診される方は当日診療申込書を記載し、健康保険証を添えて⑥カウンターへお越しください。
2. 受診後、かかりつけの先生宛に当院の医師が報告書(診療情報提供書)を作成いたしますのでお受け取り後、会計窓口でお支払いを済ませてください。
【その他】
・申し込みをキャンセルされる場合には早めにご連絡ください。
・相談中の録音、録画はご遠慮願います。
・乳腺病理セカンドオピニオン外来では、その場で転医をお勧めすることはありません。

 *お申し込み後に内容によりお断りする場合がございますのでご了承ください。
 *予約制になっておりますが、診療の都合上、医師が遅れる場合があることをご承知おきください。

お申し込み・お問い合わせ

■医療連携室
〒839-0863
 福岡県久留米市国分町155-1   
TEL:0942-22-6582
FAX:0942-22-6583

■お問い合わせ時間
平日 9:00~16:00

外来診療医一覧

セカンドオピニオン外来(乳腺病理)
午前
午後山口 倫
(完全予約制)
山口 倫
(完全予約制)
山口 倫
(完全予約制)

担当医師紹介

山口 倫
山口 倫
(やまぐち りん)
准教授
[病理診断科 診療科長]
[臨床検査室 室長]
専門分野病理(乳腺・肝臓・一般)

久留米大学医学部病理学講座

日本病理学会 指導医/専門医
日本臨床細胞学会 細胞診専門医
死体解剖資格 認定医
日本外科学会 認定登録医/認定医
日本乳癌学会 認定医
日本臨床検査医学会 検査管理医

日本病理学会
日本臨床細胞学会
日本外科学会
日本乳癌学会
日本臨床分子形態学会
日本臨床検査医学会
日本乳癌検診学会

[資格・学術活動ほか]日本病理学会 評議員
日本臨床細胞学会 評議員/九州連合会福岡県理事/国際交流委員
日本乳癌学会 評議員/登録委員/病理小委員/医療安全委員/TIL班研究班班員/地方創生委員
乳腺道場代表世話人
日本乳腺病理研究会委員
日本乳腺病理診断塾委員
KBCSG病理判定委員
JBCRG教育委員
細胞診ガイドライン作製委員
病理学会九州地区ティーチングファイル委員
癌粒子線治療研究病理判定委員
日本臨床細胞学会 国際交流委員/細胞検査士委員会
日本臨床細胞学会誌 査読委員
乳がんの臨床 査読委員
「Breast cancer」 editorial board member
International Society Breast Pathology,active member
Asian Breast disease Association,council member
Asia Pacific Society for Molecular Immunohistology,treasurer secretary
[著書]
1) 乳腺針生検病理診断アトラス 2009文光堂
2) 乳癌 2010文光堂
3) 病理診断プラクティス 乳癌 2011中山書店
4) 乳癌 (第2版)-基礎と臨床の最新研究動向- 2012日本臨床社
5) チームで取り組む乳癌放射線療法 2013メディカル研究社
6) 細胞診ガイドライン 2乳腺 2015年度版 金原出版
7) 病理診断クイックリファレンス2015文光堂
8) 乳房画像診断の勘ドコロ 2016メジカルビュー社
9) 乳癌第2版 2016文光堂
10) 新インターベンション手技マニュアル2016アトムス社
11) 乳癌の基礎と臨床第二版 ネオファルマ印刷中など

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