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消化器内科

基本情報

基本情報外来診療医一覧担当医師紹介

消化器内科は消化管・肝胆膵と幅広い領域をみる分野です。現代においては2人に1人が癌になると言われ、2021年度は年間38万人以上が癌で亡くなっています。消化器系は悪性腫瘍の発生頻度が特に高い臓器を含み、2021年度の死亡数の全国統計では1位の肺癌以外は第5位までに胃・大腸・膵臓・肝臓と消化器疾患が占めています。また予後の悪い癌として膵臓癌や胆道系癌があります。癌の多くは無症状のうちに進行して生命を脅かすため定期的な検査が必要です。癌の早期発見は容易ではありませんが診断技術は確実に向上しています。そのような癌の予防、早期発見、治療のすべてを担うのが消化器内科です。

さらに当科では腫瘍性疾患だけでなく炎症性疾患にも力を入れています。近年炎症と発癌には密接な関係があることが明らかとなりました。癌の予防という側面から慢性胃炎や慢性肝炎、潰瘍性大腸炎などの炎症性疾患の治療と経過観察が特に重要になってきています。当科では様々な消化器症状を訴える患者さんが安心して受診できるように専門性の高い知識と診断技術を身につけるため日々努力し研鑽を積んでいます。質の高い診断技術と十分なインフォームドコンセント、さらには生活の質(QOL)を重視した治療を提案し理想的な医療の実現を目指しています。

胃・大腸など

胃の病気は1983年に発見されたピロリ菌により診断体系が大きく変わりました。当科ではピロリ菌対策に積極的に取り組み慢性胃炎、消化性潰瘍、胃癌を含む胃の腫瘍性疾患の診断と治療には特に力を入れています。従来のX線診断と最新の内視鏡機器による精密な内視鏡診断と治療を行っています。食道では癌だけでなく最近注目されている胃食道逆流症いわゆる逆流性食道炎の診断に特に気を配っています。また大腸疾患では大腸癌や腫瘍性ポリープに対する診断と内視鏡治療、潰瘍性大腸炎やクローン病など難治性の炎症性腸疾患にも最先端の診断と治療を取り入れています。

肝・胆・膵

肝臓では肝炎に対する最新の抗ウイルス療法、肝硬変、肝癌に対するきめ細かな経過観察と病期に対応した適切な治療を行っています。自己免疫性肝炎や原発性胆汁性肝硬変などの比較的稀な肝疾患の診断治療も同様です。また胆道系や膵臓の疾患も最近特に増加傾向にあり超音波検査、CT・MRIなどのX線検査、内視鏡検査・手技を駆使しながら各科と協力し最新の治療を提供しています。なお当施設での設備だけでは不十分な症例に対しては必要に応じて更に専門性の高い施設への紹介も行っています。

当日受診の胃カメラが可能です

消化器内科の検査には絶食が必要な事が多くあります。腹部症状で受診された方、又は検診目的の胃カメラ希望で受診された患者さんは絶食で来院して頂きますと可能な限り当日の胃カメラが可能です。

*当日の予約が多い場合には検査が出来ない場合がありますので、ご了承下さい。

【内視鏡検査について】
・当院では年間約2000件の内視鏡検査を行っています。
・2014年より新しい内視鏡システムとscopeを導入しました。
・希望の方には鎮静下での検査、経鼻内視鏡検査を行っています。(鎮静を行った場合、当日は自動車等の運転は出来ませんので注意が必要です)
・大腸カメラはCO2送気での検査が出来るようになり、より苦痛の少ない検査が可能になりました。

  • 内視鏡システム

主な内視鏡処置

・大腸ポリープに対する粘膜切除術(EMR)
・膵癌・胆管癌・胆嚢癌等の術前精査
・悪性消化管閉塞に対するステント挿入術
 十二指腸ステント、大腸ステント
・胃瘻 (PEG)造設
・食道静脈瘤治療(EVL、EIS、APC)

悪性消化管閉塞に対するステント挿入術
・悪性消化管閉塞に対する内視鏡を用いた金属ステント治療は、近年幅広く施行されるようになっています

目的
・(化学療法前の)通過障害解除目的
・閉塞性大腸癌に対する一期的手術 Bridge to surgery(BTS)目的
・緩和目的

使用するステント

食堂ステント
十二指腸ステント
70歳男性
十二指腸癌による悪性消化管閉塞

肝疾患に対する診療も幅広く行っております(日本肝臓学会認定肝臓専門医:井出 達也,緒方 啓,江森 啓 )

・C型肝炎(適切な治療法は?)
・B型肝炎(若年での肝癌もあり!ある意味、C型肝炎より怖い)
・自己免疫性肝疾患 (自己免疫性肝炎、PBC)
・薬剤性肝障害
・急性肝炎
・非アルコール性脂肪性肝炎 (NASH)→21世紀型肝癌母地
・非代償性肝硬変(腹水コントロール、栄養療法)
・肝細胞癌 (主に診断)
※ 診療方針決定に専門性を求められる肝疾患は、是非当科にご相談ください。

    診療科長

      井出 達也

      久留米大学医療センター

      〒839-0863 福岡県久留米市国分町155-1
      FAX:0942-22-6533

      0942-22-6111(代表)

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