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先進漢方治療センター

基本情報

基本情報外来診療医一覧担当医師紹介

先進漢方治療センターは、漢方医学と西洋医学の各長所を組み合わせ、新しい発想で先進的な治療を行う診療科です。
平成21年4月1日に久留米大学医療センターに先進漢方治療外来を設置し、西洋医学のみならず漢方を専門に研修した医師が、他科との連携にて西洋医学的診断を行った後に東洋医学的診断法(脈診・腹診・舌診など)を取り入れて漢方薬を処方し治療を行っています。身体から発したサインである心身の症状を十分に理解し、一般的な治療で治らない症状などでお困りの患者さんのニーズに応えるべく、平成27年4月より外来の名称を「先進漢方治療外来」から「先進漢方治療センター」へ変更し、診療科を充実させています。
平成21年4月1日より日本東洋医学会専門医取得のための研修施設として認定されています。

漢方治療を行う専門領域(2023年6月現在)

現在の診療科は以下の8部門とフクロウ外来です。

●漢方精神科・漢方内科:惠紙 英昭(精神科専門医、漢方専門医・指導医、産業医)、本岡真紀子(精神科専門医、漢方専攻医), 沈 龍佑(精神科専門医、漢方専門医、産業医)、家入彩嘉(日本精神神経学会専攻医、こどものこころ専攻医)
●漢方内科:八木 実(外科・小児外科専門医、漢方専門医・指導医)、薬師寺 和昭(内科、漢方専攻医)
●漢方小児科:田中 聡子(小児科専門医、漢方専門医)
●漢方婦人科:後藤 薫(産婦人科専門医、漢方専攻医)
●漢方内科・女性外来・漢方内分泌科:亀尾 順子(内科・糖尿病・内分泌専門医、漢方専門医)
●漢方循環器科・女性外来:上松 章子(循環器科専門医、漢方専門医、産業医)
●漢方皮膚科:清川 千枝(皮膚科専門医、漢方専門医)
●漢方泌尿器科:黒川 慎一郎(泌尿器科専門医、漢方専攻医、産業医)
●フクロウ外来:惠紙 英昭、田中 聡子。必要に応じて上記の専門医。

※フクロウ外来は2018年8月1日より開始しております。要予約となっておりますのでご注意下さい。

「フクロウ外来」について(2018年8月開設)

フクロウ外来開設のお知らせ

 「フクロウ型体質※」の症状でお困りの方を対象とした外来です。思春期前後から成人までどなたでも受診できます。原因となる西洋医学的な疾患の有無を鑑別し、西洋医学的に異常が認められない場合でも東洋医学的にその症状を緩和するお手伝いをします。初診は精神科専門医、小児科専門医が担当し、診察、血圧測定、血液検査、エックス線検査、MRI検査、必要に応じて心電図、心エコー検査などを行います。治療は西洋医学的な治療と東洋医学的な治療を組み合わせて行います。また、循環器系、婦人科系の症状がある方は、必要に応じて、各専門分野の漢方医が治療に参加します。
診察日(初診)は毎週水曜日の午後1時から4時で、1日1名の予約制です。お問い合わせは0942-22-6111(病院代表)までお気軽にお電話ください。受診の際は、あらかじめ、ベージ下部の「問診票②(フクロウ外来専用)」を印刷して記入、持参いただいても結構です。

異常に朝起きが苦手で、午前中はなかなか元気に活動することが難しく、登校・通勤・家事などの日常生活に支障をきたしますが、夕方から夜にかけては比較的に症状が軽快する傾向の方がいらっしゃいます。このような方を漢方医学的には「フクロウ型体質」と言います。西洋医学的に、自律神経失調症・起立性調節障害・不眠症などの診断を受けていらっしゃることも多いです。小児では遅刻や不登校の原因にもなり、成人では家事を怠けている、仕事中にボーっとしてミスが多いなど周囲の理解が得られずに苦しい思いをされていることがあります。「フクロウ型体質」は漢方薬で体質改善、症状軽減ができる場合があります。

漢方精神科

主に精神科関連疾患(うつ状態、不安、動悸、イライラ、不眠、不登校、自律神経失調症と言われる症状など)、緩和ケア関連疾患(がんによる全身倦怠感や吐き気などの体の不調、体力低下など)、疼痛性疾患(リウマチなどの膠原病の痛み、神経痛、歯痛など)を対象としています。

担当医:惠紙 英昭、沈 龍佑、本岡真紀子、家入彩嘉

漢方内科

主に消化器疾患(食欲不振、機能性胃腸症、腹痛、下痢、便秘、痔など)、呼吸器疾患(かぜ症候群、咳、痰など)、耳鼻科疾患(鼻炎、副鼻腔炎、めまい、ふらつき、のどのつかえなど)、アレルギー疾患(喘息、花粉症、じんましんなど)、その他(頻尿、冷え性、手足のほてり、体力低下、にきび、頭痛、肩こり、むくみ、肥満、体質改善など)を対象としています。

担当医:惠紙 英昭、八木 実、沈 龍佑、亀尾 順子、薬師寺 和昭、本岡真紀子、家入彩嘉

漢方小児科

中学生以下の小児の体調不良全般に対応しています。漢方は育児の強い味方です。私自身の育児もずいぶん漢方薬に助けられています。「おなか痛い。」「なんかきつい。」「鼻水が止まらない。」「ちょっと咳がではじめた。」「これから熱をだしそうだ。」漢方薬は抗生剤などの西洋薬が登場するちょっと前の状態にうまく対応してくれます。虚弱(よく風邪をひく、熱をだす)児の体質改善、チック症、夜泣き、疳の虫、夜驚症などにも効果がある場合があります。育児中のお父さん、お母さん、一般小児科と同様にお気軽にご相談ください。

担当医:田中 聡子、山下 大輔

漢方小児科

漢方婦人科

女性は、月経・妊娠・分娩・更年期・閉経といった女性ホルモンを中心とする内分泌環境の劇的な変化にともなうイベントがあり、その影響で男性と比較して多彩な心身の不調をきたし、様々な症状が出現します。
特に、ストレスフルな現代女性においては、更年期障害や月経前緊張症をはじめとした、西洋医学だけでは改善しきれない症状が増えています。これに対して、漢方治療は有効な場合を多々認めます。また、西洋薬と併用することで更に効果が増強する場合があり、実際に「ピルと漢方薬」、「ホルモン補充療法と漢方薬」といった組み合わせで治療をうけておられるかたもいらっしゃいます。この外来では、漢方治療医学・西洋医学の両面から、両者のよい点を生かしたアプローチで、女性の皆様のつらい症状の改善を目指したいと考えております。

主に次のような症状でお困りの方が対象ですが、その他のご相談も受け付けております。
月経困難症、月経前症候群、月経不順などの月経に関連する諸症状。
子宮筋腫、子宮内膜症などの良性婦人科疾患。
不妊症や産後の抑うつ状態など妊娠に関連する諸症状。
更年期世代のほてり、発汗、いらいら、不安、胸部圧迫感、頭重感、めまい、肩・首のこりなど。
その他、摂食障害、むくみ、冷え性、便秘など。

なお、婦人科的診察(内診や経腟的超音波断層法検査や婦人科癌検診など)が必要と判断される場合は、近医産婦人科もしくは久留米大学病院婦人科外来への受診をお勧めさせていただく事がございます。あらかじめご了承下さい。

担当医:後藤 薫

漢方婦人科

漢方女性外来

「体調悪くて病院に行ったのに、どこも悪くないといわれた」
「何科に相談したらよいか、わからない」
「どんな風に話したらよいか、わからない」
そのような女性の窓口として女性外来を開設しております。臓器疾患だけではなく、環境因子・社会因子も含めた幅広い視野で診せて頂くことを心掛けております。
漢方外来ではありますが、漢方治療のみならず西洋医学的な診断・加療・他科への御紹介も致します。女性医師が担当いたします。お気軽にご相談ください。

担当医:亀尾 順子、上松 章子

漢方内分泌外来

体調がすぐれず医療機関で精査をされ、特に異常を認められない時、「ホルモンバランスが崩れている」と説明されることがあります。しかし、ホルモンと言っても、女性ホルモン・甲状腺ホルモン・副腎ホルモン・成長ホルモンなど様々なホルモンがあります。症状が更年期症状や、慢性疲労、ストレス障害、認知症などの症状と重なる事もございますので、ホルモンバランスが崩れる以外の疾患についても考えておく必要がございます。ご心配の際は、お気軽にご相談ください。

担当医:亀尾 順子

漢方循環器科

循環器疾患は西洋医学治療が主体で漢方薬が取って代わる可能性は高くありません。しかし取り切れない症状を和らげることや、西洋医学の標準治療の不足部分を補うことなどが漢方薬で出来る可能性も多くあります。
当科では東洋医学と西洋医学を取り入れ、基本的な循環器検査を適宜施行し精査が必要と判断した場合は当院循環器科と連携して診療を行っています。漢方治療医学・西洋医学のよい点を生かしたアプローチで、胸部症状(動悸 胸部違和感など)や、発作性の血圧上昇などの改善を目指したいと考えております。
女性外来も同じ診療時間帯で行っています。更年期症候群、月経前緊張症などでお困りの女性の診察も受付しています。

担当医:上松 章子

漢方泌尿器科

おしっこの症状が一般の西洋薬でとれない方、一般泌尿器科を受診して「何も異常がない。」と言われてお困りの方はぜひ、当科へどうぞ。

担当医:黒川 慎一郎

漢方皮膚科

アトピー性皮膚炎などの難治性皮膚疾患などで、一般の皮膚科診療では改善が乏しく、漢方治療を試してみたい方はお気軽に受診ください。

担当医:清川 千枝

先進漢方治療センターの漢方処方:エキス剤と煎じ薬

漢方薬は、2種類以上の生薬から構成されています。一般的には服用が簡便なエキス剤を処方しますが、患者さんの病態によってはエキス剤を一種類から数種類を混合します。それぞれの患者さんに合わせて分量を調合する、まさしくオーダーメイド処方を特徴としています。そのため似たような症状を持っておられても、それぞれ処方の組み立てが異なります。また患者さんの病態によっては、煎じ薬を微調整するオーダーメイド処方も行っています。いずれの場合も保険が適応していますので、経済的負担が少なく漢方専門医の診療を受けられます。

  • エキス

  • 煎じ薬

問診票について

先進漢方治療センター受診で使用する問診票を下記に公開しております。
問診票は事前に記入していただいても、当日記入していただいても構いません。
なお、診療科により問診票の書式が異なりますのでご注意下さい。

問診票①(漢方小児科専用)

問診票②(フクロウ外来専用)

問診票③(漢方小児科、フクロウ外来以外の診療科)

研修医の先生方へ

 高齢化、がん治療、未病・予防、心の不調など、これからの医療の多くを占めてくる分野に漢方薬の出番はますます増えてきます。西洋医学を修めて患者さんと向き合うときに、東洋医学(漢方)の視点は自分の専門性をより広く、深く実践することに役立ちます。当センターでは精神科、小児科、産婦人科、内科、内分泌科、循環器科、皮膚科、泌尿器科の専門医が日々漢方を用いながら自分の専門分野の診療をしています。私たちと一緒に診療に参加して、漢方というアイテムを体感してみませんか?自分の体質にあった漢方薬の試飲なども実施しています。研修申込をお待ちしています。

山本巖流第三医学研究会(旧 第三医学研究会IN福岡)

第三医学研究会 IN 福岡の会員の皆様

入会を随時受け付けています。
 お問い合わせ、お申し込みは事務局:田中聡子(漢方小児科)まで
 お気軽にご連絡ください。
 ( 連絡先: 代表電話0942-22-6111)

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【2023年度 定期研究会日程・テーマ】
第 1回 山本巖流第三医学研究会全国大会 大阪
     5月21日(日):特別講演(2講演)・トピックス講座(3講演)
第40回 6月24日(土):水滞 【基礎編】【実践編】
第41回 9月30日(土):寒証 【基礎編】【実践編】
第42回 11月25日(土):熱証 【基礎編】【実践編】
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・2023/7/1:第三医学研究会IN福岡は2022年度から大阪の山本巖流第三医学研究会の
       傘下に入りました。入会のお申込は大阪で一元化しています。
・2021/9/8:9月25日(土)にZOOMウェビナーによるオンライン形式にて研究会を再開します。
  (第33回山本巖流第三医学研究会(Web))
・2020/5/1:7月4日(土)に予定していた第19回定期研究会はCOVID-19対策のために中止します。
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・2020/3/4:4月11日(土)に予定していた第18回定期研究会はCOVID-19対策のために中止します。
・2020/3/4:2020年度 定期研究会日程・テーマを掲載しました。
 それぞれ、久留米先進漢方治療講演会のあとに同会場で開催します。
・2020/3/4:入会を随時受け付けています。お問い合わせ、お申し込みは事務局:田中聡子(漢方小児科)まで
お気軽にご連絡ください(病院代表電話:0942-22-6111、医局FAX:0942-22-6657)
 
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・2020/2/14:ホームページ準備中。次回更新は3月末の予定です。
・2020/2/14:テストで福冨先生の趣意書を掲載しています。

第三医学研究会 IN 福岡 過去の開催歴

← 福冨先生趣意書(要暗号)

久留米大学医療センター

〒839-0863 福岡県久留米市国分町155-1
FAX:0942-22-6533

0942-22-6111(代表)

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