2005.04.18 更新
[循環器科]池田 久雄
医者から「生活習慣病がありますね」と言われていませんか?
ところで、「生活習慣病って何?」と問われて、生活習慣病という言葉は知っているけれど、本当のところはよくわからない、という人が多いのではないでしょうか。
何げない日常の生活習慣が、高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病の原因となり、これらが動脈硬化を引き起こし、さらに動脈硬化の最終段階では血管内に血の固まり(血栓)が形成され、重篤な脳・心血管病(脳卒中・狭心症・心筋梗塞)が発症します(下図)。まさに生活習慣病は動脈硬化を促進させる危険因子です。
「なんともないから健康なんだ!」と思っていませんか。動脈硬化は中高年になってから起こるものだと思っていませんか。欧米化が進んだ日本では10代後半から動脈硬化は始まっていると考えられています。
酒やタバコの習慣・ストレスや疲労などがあっても、健康診断の血液検査で異常がないから心配ないと思っていませんか?このような生活習慣が長期間持続すると、血液の流れが悪くなり(ドロドロとした血液の流れ)、血栓ができやすくなります。この状態が長く続くと、もちろん動脈硬化が進行します。
あなたもテレビでおなじみの「血液サラサラ度検査」を受けてみませんか。「あなたの血液の流れがサラサラなのか、ドロドロなのか」を自分自身の目で確かめることで、生活習慣病の危険信号を把握してみてください。
生活習慣病は自覚症状がないため、治療を受けずに放っておいたり、治療を継続しなかったりする人が少なくありません。まずは、あなた自身に生活習慣病が存在しているのかどうかを十分に把握して、正しい知識を得た上で、予防の第一歩を踏み出しましょう。
「ちょっと、話を聞いてみるかな」の気持ちで、一度生活習慣病のチェックにおいで下さい。生活習慣病の原因、治療法、予防法など詳しく検査、指導します。
時間予約制(月・火・水曜日の午後2:00~4:00)になっております。
遠慮なく循環器科受付(TEL:0942-22-6548)ご相談ください。