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2005.07.20 更新

禁煙外来のご紹介

[循環器科 教授]池田 久雄

禁煙をしたい、しなくてはいけないと思ったら...
「タバコをやめたいな」と思っていませんか?

「タバコは百害あって一利なし」ということは解っていても、タバコがなかなかやめられないのはニコチン依存症にかかっているからです。当センターでは科学的に立証されたニコチン置換療法を行い禁煙の方法を指導します。禁煙に踏み切るのに遅すぎるということはありません。我々の研究成果では、禁煙をすると2週間で血液が固まりにくくなることが実証されています(下記新聞掲載記事をご参照ください)。
ご連慮なく循環器科受付にご相談ください。

新聞掲載

西日本新聞 平成17年3月17日(木)掲載

禁煙2週間で血液サラサラ!!
久留米大学 血小板の機能改善

心筋梗塞や脳卒中の原因となる血栓の生成に大きく関わる血小板の機能が、わずか2週間の禁煙で非喫煙者と同じレベルまで改善されるとの研究結果を久留米大学医学部第3内科(福岡県久留米市)の森田博彦助手が発表した。
喫煙は、肥満や高脂血症などと同様、血栓や動脈硬化を引き起こす危険因子の1つだが、研究班の池田久雄助教授は「少なくともたばこがもたらす悪影響が、これほど短期間で改善されるのは予想外だ」と指摘している。研究論文は、米国心臓病学会「JACC」の最新号に掲載された。
研究は、20~30代の慢性的喫煙者男性27人を対象に実施。14人には4週間禁煙させ、残り13人には2週間の禁煙後、喫煙を再開させ両グループ間で血小板の機能を示す数値などを比較した。
その結果、血液の固まりやすさを示す指数は禁煙前より半減。血栓の生成を抑制する機能の強さを示す指数は約3倍に増えたという。また、たばこの煙に含まれる活性酸素に起因する全身の酸化ストレスも、禁煙後2週間で改善されることが分かった。
しかし、喫煙を再開すれば、2週間で元の状態に戻るとの結果もでており、池田助教授は「禁煙に踏み切るのに遅すぎることはないが、効果を期待するなら、きっぱりとやめるしかない」と話している。

毎日新聞 平成17年3月30日(水)掲載

2週間禁煙で血液サラサラ!!
久留米大学医学部・森田助手 米国会誌に発表

2週間の禁煙で血液のサラサラ具合が非喫煙者と同レベルまで改善されるとの研究結果を、久留米大学医学部第3内科の森田博彦助手が米国心臓病学会誌「JAAC」2月号に発表した。研究を指導した同大の池田久雄助教授は「予想外に短期間で喫煙の効果が表れることが分かった。禁煙を始めるのに遅すぎるということはない」と”禁煙のススメ”に力を込めている。
喫煙は血小板に作用して血液を固まりやすくし、狭心症や心筋梗塞の引き金となる血栓を起こす原因となることが知られている。ただ、禁煙で血小板の機能が回復するまでの期間が明確でなく、研究者の間では従来4~6週間かかるとされていた。
今回は、20代~30代の慢性的喫煙者の男性27人を①4週間禁煙(14人)②2週間禁煙後に2週間喫煙(13人)-の2グループに分け、1週間ごとに採血して血中の血小板の機能を比較した。血液の固まりやすさなどの指数は、全員が禁煙2週間でひ喫煙者と同じレベルまで改善し、4週間を経てもその指数を維持した。ただし、喫煙を再開したグループは2週間で元の状態に戻った。池田助教授は「禁煙を続けないと効果は持続しない」と話している。
「ちょっと、話を聞いてみるかな」の気持ちで、一度生活習慣病のチェックにおいで下さい。生活習慣病の原因、治療法、予防法など詳しく検査、指導します。

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