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2006.04.27 更新

筋電図検査について

[リハビリテーションセンター]梅津 祐一

はじめに

当院リハビリテーション科では、当院の他診療科や近隣のかかりつけ医の先生方からの紹介で筋電図検査を実施しています。
人は体を動かしたり、力を入れたりすると筋肉が収縮し、筋肉の細胞から活動電位という弱い電気が発生します。この活動電位を記録し評価するのが筋電図検査です。主に針筋電図と神経伝導検査の2つ方法で診断いたします。

手足のしびれ、運動麻痺、筋力が低下したと思われるような場合には、かかりつけ医の先生や整形外科、脳神経外科または神経内科の先生を受診されるか、当院リハビリテーション科に直接受診してください。

検査に用いる器械
この検査は、手足のしびれ、運動麻痺、筋力が低下したと思われるような場合におこないます。針筋電図は筋肉の疾患か末梢神経の疾患かを鑑別したり、障害の部位や程度を判断します。神経伝導速度は手足の末梢神経障害(運動神経・知覚神経)の有無、程度、部位を判定します。
神経伝導速度検査
神経伝導検査は皮膚の上から各神経に電気刺激を与えて、例えば足首で刺激を与え、足の甲で刺激を受けとり、次に膝の部位に刺激を与えてというように、各神経で数ヶ所に刺激を与えて、それぞれ刺激した2点間の距離を測り、測定した波形~波形間の時間より伝導速度を算出し、又波形の出やすさ、大きさ、形から総合判定をします。神経伝導速度が遅い場合は、どの神経で、どの部位に障害がきているかを特定し判定できます。
針筋電図検査
筋電図は長さ5cmぐらいの細い電極針を筋肉内に刺して、筋肉に力を入れたり(活動電位波形は筋肉が収縮した時に発生する為)、抜いたりして波形を記録します。波形の大きさ、持続時間等から鑑別を行います。
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