リハビリテーションセンター
リハビリテーションセンターでは患者さんの状況に応じて理学療法・作業療法・言語聴覚療法を実施しています。入院および外来患者さんのより良いパートナーとしてリハビリテーション業務を行えるようスタッフ一同努めています。
リハビリテーションに関する施設基準
心大血管リハビリテーション料(I)
脳血管疾患等リハビリテーション料(I)
運動器リハビリテーション料(I)
がん患者リハビリテーション料
回復期リハビリテーション病棟(4)
地域包括ケア病棟(2015年11月開設)
スタッフ紹介
[センター長]
松瀬 博夫 教授
[専任医師]
名護 健 講師
兼行 祐司 助教
牧 悠之 助教
[特命医師]
荻野 美佐 助教
馬場 敦子 助教
柳 東次郎 助教
理学療法士 24名
作業療法士 6名
言語聴覚士 1名
リハビリ助手 1名
部門紹介
リハビリテーションセンターは本館1階東側に設置されています。
◎ 理学療法
理学療法は術後の患者さんや、障害をお持ちの方、高齢の方に対し、一日も早く家庭復帰し社会生活を取り戻せるように身体機能の向上を図り、歩行などの基本的な動作能力の回復を目指します。
当院では関節疾患に対する手術を受けた患者さんに対して、痛みに合わせて術前あるいは術後早期からリハビリテーションを進めますので、より早期の退院を可能にします。
また術後の患者さんのみならず、心臓リハビリテーションやスポーツ理学療法など、幅広い疾患に対して運動療法と物理療法を併用し、より安全で質の高い日常生活を送れるように援助を行っています。
◎ 心臓リハビリテーション
急性期から家庭復帰まで、医師、看護師、薬剤師、栄養士、ソーシャルワーカーとともに「心臓リハビリテーション」に取り組んでいます。高血圧、不整脈、ペースメーカー植込み術、狭心症、心筋梗塞、心不全など様々な循環器疾患の方が少しでも楽に日常生活が送れるよう一人ひとりの症状、体力に合わせて運動を行なっていきます。
◎ スポーツリハビリテーション
2015年4月よりスポーツを専門とした理学療法士・作業療法士を揃え、スポーツリハビリテーション部門が始まりました。障害発生後の急性期から手術へ向けての術前リハビリテーション、手術後のスポーツ復帰へ向けたリハビリテーションだけではなく、手術を行わない方々に対しての保存療法を行っています。
スポーツ選手のリハビリテーションは患部のみにとらわれず、競技復帰後の再発予防やパフォーマンスの向上を目指します。また、競技特性を考慮したコンディショニングや筋力強化、動きづくりといったアスレチックリハビリテーションを積極的に行い、より安全により早期に競技復帰できるようサポートしています。
プロやトップスポーツを行っているトップアスリートだけでなく、小中学生やレクリエーションとしてスポーツを楽しむスポーツ愛好者まで幅広いアスリートを対象としています。
さらに今後は、近隣のスポーツ選手や指導者に対するスポーツ傷害に対する講習会等も行っていく予定としており、幅広い活動を目指しています。
◎ 作業療法
作業療法は生活行為に焦点を当てた専門職です。対象となる方々の食事やトイレなどの日常生活活動から家事などの手段的な生活活動、また仕事などの社会活動への復帰に向けて幅広く支援を行なっています。
当院では整形外科疾患を中心にリウマチや内部障害および脳血管障害などにより生活行為に障害を呈した方々が日常生活に復帰するための機能ならびに能力の向上を図る作業療法を行なっています。また、必要に応じて生活を助けるための道具(自助具)の作製や状態に合わせた生活道具(福祉用具)の選定などを行ない、より良い生活が送れるよう患者さんだけでなくご家族に対してのサポートも図りながら復帰に向けた支援を行なっています。
◎ 言語聴覚療法
対象は脳血管疾患等による失語症や構音障害、高次脳機能障害を含めたコミュニケーション障害および摂食・嚥下障害の患者さんに専門のリハビリテーションを提供しています。コミュニケーション障害も摂食・嚥下障害も目には見えにくい障害です。患者さん一人一人の症状に合わせて、ご本人はもちろんご家族メンタルサポートを心がけながら機能改善・家庭復帰・社会復帰を目指し、患者さんやご家族が少しでも自分らしく生活できるようなサービスの提供に努めています。
当院の特色
◎ 回復期リハビリテーション病棟
2014年10月より回復期リハビリテーション病棟(50床)を開設しています。回復期リハビリテーション病棟では、股関節や膝関節置換術後、大腿骨頸部骨折、脳血管疾患等の患者さんに対して、日常生活活動の向上による社会復帰を目的とした集中的なリハビリテーションを行っています。医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、ソーシャルワーカーの多職種による定期的な病棟カンファランスに加えて、患者さんやご家族、ケアマネージャー等を含めたケア会議を行うこともあります。また、必要に応じて家屋調査やご家族への介助方法の指導、外泊練習、退院時の自主練習指導などを行い、スタッフ一同で患者さんの早期の在宅復帰、社会復帰を目指しています。
◎ 病棟カンファランス
回復期リハビリテーション病棟にて医師、看護師、リハスタッフ、医療連携室合同でのカンファランスを行なっています。
◎ リハビリテーションカンファランス
毎週木曜日に医師、リハスタッフ、回復期リハビリテーション病棟看護師、医療連携室合同でのカンファランスを行っています。
◎ 研究活動
リハビリテーション部ではより良いリハビリテーションを提供するための研究活動にも取り組んでいます。三次元動作解析システムを用いた関節外科術後の動き方と臨床成績との関連や心臓リハビリテーションの効果に関する研究等、当院の患者を対象として幅広く取り組んでいます。これらのデータを基に、日々リハビリテーションプログラムの見直しを行っています。
◎論文
-
1. 谷口 侑紀 理学療法福岡 Vol.33変形性股関節症患者の人工股関節全置換術前後にお
ける歩行中の股関節矢状面運動と膝関節痛の関係 - 2020
- 2. 補沓 拓郎 整形外科医のための足のスポーツ診療のすべて足関節後方インピンジメント症
- 候群に対するメディカルリハビリテーション - 2023
- 3. 補沓 拓郎 足のスポーツリハビリテーション 足関節後方インピンジメント症候群に対するメ
- ディカルリハビリテーション- 2023
- 4. 補沓 拓郎 運動器スポーツ外傷・障害の保存療法 下肢 腓骨筋腱脱臼 - 2020
- 5. 山添 貴弘 理学療法福岡36号 人工股関節全置換術後患者における歩行中の 股関節伸
- 展角度と腰痛の関 - 2023
- 6. 佐藤 孝二 関節外科39巻5号特集 アスレティックリハビリテーションの奥義 膝前十字靭帯
- 損傷に対するアスレティックリハビリテーション - 2020
学会誌 7本
◎学会発表
- 1. 補沓 拓郎 第46回日本足の外科学会 慢性足関節不安定症患者における背屈制限が
- 歩行時足底圧中心へ与える影響 - 2021
-
2. 補沓 拓郎 第3回日本フットケア・足病医学会 教育講演 外反母趾患者の有痛性胼胝
に対するリハビリテーション - 母趾MTP関節背屈可動域制限と歩行時足底
圧中心の関連 - 2021
- 3. 山添 貴弘 第30回福岡県理学療法士学会 変形性股関節症患者における歩行中の
- 股関節伸展角度と腰痛の関係 - 2021
- 4. 佐藤 孝二 日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会 膝前十字靭帯再建術後再受傷
- 症例の特徴 ― 同側・反 対側損傷と非損傷者の比較 - 2021
- 5. 佐藤 孝二 日本臨床バイオメカニクス学会 膝前十字靭帯再建材料の違いによる歩行
- 時膝関節運動の比較 -膝蓋腱vs.膝屈筋腱 - 2021
- 6. 谷口 侑紀 日本運動器理学療法学会 人工股関節全置換術後6ヵ月での膝関節痛が
- 歩行時膝関節運動に及ぼす影響- 2022
- 7. 補沓 拓郎 第47回日本足の外科学会 片側外反母趾患者における母趾中足趾節関節の
- 背屈可動域が歩行時足底圧中心へ与える影響 - 2022
- 8. 山添 貴弘 第10回日本運動器理学療法学会学術大会 人工股関節全置換術後患者に
- おける歩行中の骨盤前傾角度と腰痛の関係 - 2022
- 9. 山添 貴弘 第31回福岡県理学療法士学会 人工股関節全置換術後患者における歩行中
- の股関節伸展角度と腰痛の関係 - 2022
- 10.佐藤 孝二 日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会 膝ACL再建術後成績 ― 若年層に
- おける競技スポーツ群とレクレーションスポーツ群の比較 - 2022
- 11.佐藤 孝二 九州膝関節研究会 主題演題 膝前十字靭帯再建術後成績 -競技スポーツとレ
- クレーションスポーツ の比較 - 2022
- 12.佐藤 孝二 日本臨床バイオメカニクス学会 膝前十字靭帯再建術後の動作時asymmetry
- に影響する因子 - 2022
- 13.補沓 拓郎 第48回日本足の外科学会 慢性足関節外側不安定症患者における歩行時足
- 底圧中心に関連する因子の検討 -2023
- 14.山添 貴弘 第11回日本運動器理学療法学会学術大会 人工股関節全置換術後におけ
- る腰痛と歩行時股関節伸展運動および骨盤、体幹運動の関係 - 2023
- 15.佐藤 孝二 日本スポーツ整形外科学会 膝前十字靭帯再建術後の関節軟骨に影響を及ぼ
- す因子分析 - 2023
- 16.佐藤 孝二 日本臨床バイオメカニクス学会 膝前十字靭帯再建術後のkinematics-ジャン
- プ着地動作の経時的変化と筋力・活動性との関係について- 2023
◎資格
- ✔3学会合同呼吸療法認定士 2名
- ✔遠隔心臓リハビリテーションのオンライン診療に関する研修会修了 1名
- ✔心臓リハビリテーション指導士 2名
- ✔心不全療養指導士 1名
- ✔腎臓リハビリテーション指導士 1名
- ✔日本コンチネンス協会認定排泄ケア専門員 1名
- ✔がんのリハビリテーション 6名
- ✔日本認知症ケア学会 認知症ケア専門士 1名
- ✔日本理学療法士協会介護予防推進リーダー 1名
- ✔日本理学療法士協会管理者研修会(上級) 2名
- ✔日本理学療法士協会地域ケア会議推進リーダー 1名
- ✔認知症アセスメントDASC-21基礎 1名
- ✔認知症ケアマッピング(DCM)基礎ユーザー 1名
- ✔福岡県病院勤務医療従事者向け認知症対応力向上研修修了 1名
- ✔福祉住環境コーディネーター2級 1名
- ✔福祉用具専門相談員 1名
- ✔包括的暴力防止プログラムトレーナー 1名
- ✔訪問リハビリテーション振興財団 訪問リハビリテーション管理者養成研修全行程修了 1名
- ✔川崎医科大リハビリテーション医学教室 FIMライセンス 1名
- ✔転倒予防指導士 1名
- ✔東京商工会議所主催 福祉住環境コーディネーター2級3級 1名
- ✔日本DMAT 1名
- ✔日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー 1名
- ✔日本認知症ケア学会 認知症ケア専門士 1名
- ✔BASI pilates MAT program インストラクター 1名
- ✔MCI専門士 1名
- ✔sVYASA認定ヨーガセラピスト 1名
- ✔ユマニチュード基礎研修全行程修了 1名
- ✔ヨーガ療法学会認定ヨーガ療法士 1名
- ✔リウマチ相談員 1名
- ✔国立長寿医療研究センター主催 コグニサイズ実践者 1名
- ✔スポーツ理学療法専門理学療法士 1名
- ✔スポーツ理学療法認定理学療法士 2名
- ✔運動器専門理学療法士 1名
- ✔運動器認定理学療法士 3名
- ✔臨床実習指導者実践研修終了 11名
- ✔医学博士 2名
- ✔医科学修士 4名