医療センターで「プライマリ・地域医療ヘルスケアセンター」がスタートします。基本的なプライマリ・ケア診療に携わりつつ内科的・外科的な診療にとらわれない横断的な診療を行います。広義の意味での健康(病気以外にも患者さんを取り巻く社会経済的、環境的な問題)を重視し、医師や看護師以外にも社会福祉士、理学療法士、行政機関などの多職種の皆さんと連携を行いながら問題解決をはかっていきます。また、地域包括ケアシステムの中での病院医師の役割を果たしながら、多職種と顔が見える関係性を築き「時々入院、ほぼ在宅」を達成することを目指していきます。
当院の「プライマリ・地域医療ヘルスケアセンター」では社会的処方を行っていきます。
単に薬を処方することで患者さんの問題解決をはかるものではなく、「地域とのつながり」を処方することで問題解決を目指していくことを社会的処方といいます。
社会的処方を進めるための一連の流れとして、
1) 基本的診察により患者さんの病態に応じた治療を進めると同時に、入院時の問診で、患者さんを取り巻く社会・経済・文化環境的な内容を聴取しながら(具体的にはソーシャル・バイタル・サインの聴き取り)、患者さん、ご家族、多職種との話し合いを経ながら、退院に向けての準備、ゴール設定を決めていきます。
2) 退院にむけて患者さんの希望を尊重しながら、長期ケア(介護)のパターン、社会的ケア(福祉)のパターン、地域(在宅)のパターンに分け、それぞれに関連する機関
に繋げて必要な社会的資源を提供します。
3)繋げた後も患者さんの状態によっては繋ぎ先を変更するなど患者さんに寄り添いながら一緒に伴走をしていきます。
患者さんが何でも気軽に相談しやすいセンターを目指していますので、どうぞお越し下さい。
専門分野 | 総合内科、社会医学 |
---|
総合診療科
総合内科専門医
社会医学系専門医
産業医
プライマリ・ケアセンター